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特別列車で過ごす至福の旅
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上質の快適さに時間を忘れてくつろぐ
カシオペア カシオペア
2階建て、全個室のデラックスカー
憧れは3面展望窓の「カシオペアスイート」
夕暮れどきにはまだ早い午後4時ごろ。上野駅の13番線ホームに、16:20発、札幌行きの寝台特急カシオペアが静かに姿を現す。グレーのボディに赤、青、黄の3色ストライプを走らせた壮麗なフォルムを目にしただけで、これから始まる旅が、特別なものになると感じられる。
カシオペアは、列車の旅そのものをより優雅に、より快適に楽しむことをコンセプトに開発された新時代の寝台特急列車として、1999年7月にデビューした。オール2階建ての車両はJR初、客室すべてがA寝台個室(2人用。洗面台・トイレ付き)なのは日本初のスタイル。ゆとりと開放感とを追求した客室は、全3タイプそろっている。
 最上級ルーム「カシオペアスイート」は、1階にツインベッドの寝室、階段を上った2階にはソファとワイドテーブルがあるリビングを配置したメゾネット式。さらにスイートの中でも、キャンセル待ちをしてもなかなか予約が取れない、プラチナルームとも言うべき1室が「展望室タイプ」だ。最後尾の1号車にあるため、大きな3面ガラスの車窓からの景色をひとり占めできてしまうという絶好のロケーションが人気の秘密だ。こちらも1室のみの「カシオペアデラックス」は、1階のフロアにリビングとベッドがセットされている分、天井が高く、広々としたつくりが特徴。最もリーズナブルで利用しやすい「カシオペアツイン」の部屋は、ソファを倒してベッドメイキングするリビング兼寝室タイプになっている。
 さて、出発して間もなく自室のソファでひと息ついていると、部屋ごとにウェルカムドリンクのミニバーセットが運ばれてくる(ツインルームはソフトドリンク)。ワインにウイスキー、お茶などなど。ああ、まだ日も落ちきらない時間から乾杯ができるなんて…。始まったばかりの豪華な旅のプロローグに思わずひたってしまう、心にくいサービスだ。
ソファから景色を眺められる「カシオペアスイート(展望室タイプ)」
ラウンジカーから見る夜空はもちろん朝焼けの空も眺めたい
上:ソファから景色を眺められる「カシオペアスイート(展望室タイプ)」 中:ラウンジカーから見る夜空はもちろん朝焼けの空も眺めたい
料理、空間ともに一流を誇る
最高級ディナーで満ち足りた気分に
旅の大きな楽しみの一つと言えば、もちろん食だ。カシオペアの車内でも、一流レストランさながらの豪華な料理の数々が堪能できる。3号車の2階にあるダイニングカーは、ゆるやかなドーム型の天井と、テーブル脇に花やライトが飾られたエレガントな空間。窓の外の情景を眺めながらゆったりといただくディナーには、3種類のメニューが用意されている。
 一番人気なのは「フランス料理コース」(7,800円)。フランスの三ツ星レストラン「オーベルジュ・デゥ・リル」や「フォション」などで修業を積んだ佐藤憲雄シェフが、厳選した食材を活かして考案した自信作。前菜に始まり、フカヒレ・カニ・真鯛が入ったサフランスープ、メインディッシュの牛フィレ肉のソテーぺリゴール風トリュフソースに、パン、コーヒーとデザートが付いた、本格フレンチのフルコースだ。
 和食がお好みの方なら、「懐石御膳」(5,500円)を。有機野菜、減農野菜などの旬の素材にこだわった、上品かつ贅沢な季節の料理が並ぶ。
 そして、昨年の10月から登場した「カシオペア スペシャル弁当」(3,500円)は、部屋に届けてもらえる唯一のディナーメニュー。三つの重に吸い物が付いている。一の重の山形牛芋子煮、月山筍、二の重には蟹・イクラ・ウニがのった三陸ご飯と東北三大漬物、三の重には伊達鶏のスモークサラダなどが盛り込まれている。白河の関を越え、ちょうどみちのく路を走っている頃合いに、沿線で採れた素材をふんだんに使ったお重を堪能できるとは、何とも粋な計らいだ。なお、すべての食事は、乗車チケット購入時に予約をするシステムになっている。
 また、ディナータイム終了後の21:45〜23:00はパブタイムになるダイニングカーで、グラスを傾けるのも一興。北海の幸サラダ(1,000円)や北海道のソーセージ盛り合わせ(800円)を肴に、サッポロクラシックビール(600円)や北海道ワイン(1,500円〜)を味わえば、ひと足早く気持ちは憧れの地へ。昨夏からお目見えした、フランスの伝統あるボルドーワインメーカーのノニー社で作られた特別限定のカシオペアオリジナルワイン(赤・白各2,000円)は、お土産にもおすすめだ。
 お腹も心も存分に満たされたら、ちょっと車内の散策にでかけてみたい。先頭部である12号車の、見晴らしのよい2階に設けられたラウンジは、自由に利用できる憩いのスペース。満天の星空を見上げながら、食後のひとときを過ごしていると、眠ってしまうのがもったいなく思える。
優雅な空間を誇るレストランカー。大きな窓からの景色も抜群
フォアグラ、トリュフのソースを使った牛フィレ肉のソテーが絶品のフランス料理コース
季節の揚物、焼物など23品の懐石御膳
上:優雅な空間を誇るレストランカー。大きな窓からの景色も抜群 中:フォアグラ、トリュフのソースを使った牛フィレ肉のソテーが絶品のフランス料理コース 下:季節の揚物、焼物など23品の懐石御膳
目が覚めると、そこは北の大地
下車するのが名残惜しい
23:00過ぎに盛岡駅を出ると、次の停車駅は函館。窓の外が明るくなり始めるころには、青函トンネルを抜けていよいよ北海道に上陸となる。熱めのシャワー(スイートとデラックスは室内に。ほか車内に共用のシャワールームもあり)で目を覚まして、6:30からの朝食(和・洋食各1,600円)をとりにダイニングカーへと赴く。
 約16時間半のカシオペアの旅も、もうすぐ終わりだ。こんなにも「目的地がもっと先だったらよかったのに…」と思える列車の旅が、今まであっただろうか?いずれのタイプの部屋にしても、やはり個室だからこその落ち着き感というのは格別だ。長い旅であればあるほど、ちょっと奮発してでも心地よさを優先した空間を選ぶべきだと改めて実感した。さて、帰りも札幌発のカシオペアの予約、入れておこうかな…。
列車データ
料金(一人)
32,320円〜44,460円
(運賃16,080円・特急料金2,890円込み)
部屋の種類
カシオペアスイート、カシオペアデラックス、カシオペアツイン(すべて2人用)
食事
夕食(カシオペアスペシャル弁当3,500円、懐石御膳5,500円、フランス料理コース7,800円)、朝食(1,600円)
乗車時間
16時間34分(上野〜札幌間)
施設
ダイニングカー、ラウンジカー、ミニロビー、売店、共用トイレ、共用シャワー室、カシオペアコンパート(車椅子対応タイプ)、自動販売機など
HP
http://www.jreast.co.jp/cassiopeia/
※カシオペアは2日間で1往復。運転日に関してはホームページや時刻表、パンフレットなどの運転カレンダーで確認のこと
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走行時間1,495.8km、約22時間のグランドドラマ
トワイライトエクスプレス トワイライトエクスプレス
温かみのある落ち着いた雰囲気のスイートルーム
↑温かみのある落ち着いた雰囲気のスイートルーム
レストランカーでフランス料理のフルコースディナー(12,000円)を
↑レストランカーでフランス料理のフルコースディナー(12,000円)を
→眺めが抜群の「サロンデュノール」。青函トンネルを通過する午前3時ごろ、ここで車掌さんによる解説が流れる
ロイヤルルームは、1人用の贅沢な個室
↑ロイヤルルームは、1人用の贅沢な個室
眺めが抜群の「サロンデュノール」。青函トンネルを通過する午前3時ごろ、ここで車掌さんによる解説が流れる
絶好の眺めを誇るサロンで
日本海に沈む夕日に思いを馳せる
 大阪〜札幌を結ぶ「トワイライトエクスプレス」は、1989年7月より運行中。A個室のスイートルーム、ロイヤルルームをはじめとする車内の豪華な客室設備は、国内でも最高レベルを誇る。圧巻は、富山を過ぎると目に飛び込んでくる日本海の絶景。特に、シートがすべて窓に向かってセッティングされている「サロンディノール」からの眺めはベスト。日本海や北海道の海の幸、山の幸が満載の和・洋ディナーは、同車内でしか味わえない秀逸のメニューだ。
列車データ
料金(一人) 25,620円〜44,810円
(運賃・特急料金込み)
部屋の種類 A個室スイート(2人用)、A個室ロイヤル(1人用)、B個室(2人用ツイン、1人用シングルツイン)、Bコンパート
食事 夕食(日本海懐石御膳6000円、フルコースディナー12,000円)、朝食(1500円)、昼食(1000円〜)
乗車時間 21時間38分(大阪〜札幌)
施設 レストランカー「ダイナープレヤデス」、サロンカー「サロンデュノール」、パブリックシャワー、自動販売機など
HP http://www.jr-odekake.net/
guide/train/mi24_8.html
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北斗星 北斗星
流れる車窓の景色を観賞しながら食事できる食堂車「グランシャリオ」
↑流れる車窓の景色を観賞しながら食事できる食堂車「グランシャリオ」
ディナーは、フランス料理コース(7,800円)と懐石御膳(5,500円)からチョイス(※朝食以外は要予約) ←ディナーは、フランス料理コース(7,800円)と懐石御膳(5,500円)からチョイス(※朝食以外は要予約)
   
→客室は全部で5タイプ。写真は2人用のツインデラックス 客室は全部で5タイプ。写真は2人用のツインデラックス
クラシックで高級な旅を演出し
個々の旅スタイルにも対応
 青函トンネルの開業に合わせて1988年3月に誕生した「北斗星」。従来の寝台列車のイメージを大きく変えたハイクオリティなサービスが話題を呼び、最もポピュラーな夜行列車として人気を博している。最上級のロイヤルには、シャワールームや洗面台、オーディオも完備しているほか、A寝台個室から2段式B寝台、1人用、2人用とバリエーション豊富な客室ラインナップも大きな魅力。食堂車やロビーカーなど客室以外でも、ゆっくりとくつろぎのひとときを楽しめる。
列車データ
料金(一人) 25,270円〜36,150円
(運賃16,080円・特急料金2890円込み)
部屋の種類 ロイヤル、ツインデラックス、ソロ、デュエット、2段式B寝台
食事 夕食(懐石御膳5500円、フランス料理コース7800円)、朝食(1600円)
乗車時間 16時間30分(上野〜札幌)
施設 食堂車「グランシャリオ」、ロビーカー、シャワー室、自動販売機など
HP http://www.jreast.co.jp/
cassiopeia/hokutosei/
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